こんにちは
おおきまちの司法書士です。
毎年、年の瀬が近づいてくると、飛び込みで債務整理の依頼が増えます。
相談者の中に、年内にスッキリしておきたいと言う心理が働くのでしょうね。
債務整理については、事案にもよりますが、1件1件が
すべて完了するまでに長期間かかります。
破産で管財事件になるものは、裁判所に出すまでにも時間
がかかりますが出してからも時間がかかります。
自己破産は他の任意整理や過払い金請求と比べても、
依頼者自身で揃えてもらう必要のある書類が非常に多いため、
本人のモチベーションが低ければいつまで経っても裁判所
に出せる状態になりません。
市役所等で取得する書類については、3ヶ月の有効期限がありますので
他の書類が不足していて、それを持ってきさえすれば裁判所に出せるのに、
3ヶ月の有効期限を過ぎてしまうケースも残念ながらたまにあります。
自己破産が相談の時点から濃厚な場合には、初回の相談は
1時間半を過ぎて2時間くらいになる時もあります。
ご説明する事項が多いのもそうですが、相談者自身が必要
な書類を集めて家計表を記載し、職歴や当時の借入の状況
等をしっかりと思いだしてもらうことになるので、依頼したから
あとは司法書士がやってくれる、という性質のものではないので、
他の業務よりも依頼者は大変かもしれません。
ただ、これをやりきるくらいの気概がないとその後の
生活再建は難しいのも事実です。
生活の再建とは、借金がなくなったからそれで達成と言う
性質のものではありません。
むしろ、その後本人がどれだけ真摯に考えて行動して行く
かと言う点の方がはるかに大切です。
私の所では、債務整理に関してはその点を重視しています。