おすすめの本

サブプライムの末路

こんにちは

おおきまちの司法書士です。

3連休も結構寒かったのであまり外出できず、

ひたすら家で本を読んでいました。

一日中読むと、以外と1、2冊読めるんですね。


先日も、真山仁の「ハゲタカ」と「レッドゾーン」を

ご紹介しましたが、ハゲタカシリーズの新しいのが

出ていましたのでご紹介します。




「グリード」の上下ですが、これは2008年の

サブプライムローンを扱っています。

時系列的には、レッドゾーンのすぐ後の話で、ものすごく

忙しい感じになっていますが、この作品は登場人物の

キレが前作以上に良くなっています。


本文から名言(?)をちょっと拾ってみましょうか。

その1
「ジャッキー、俺が卑怯だと言うならこいつはなんなんだ?」
「カスです」

その2
「おまえのボスは誰なんだ?」
「あなたです」
「なら、今すぐその猿を飛行機から突き落とせ」

舞台がアメリカなので、シュールなアメリカンジョークが

頻出で、個人的には大好きです。


もう6年も前のことなので、サブプライムローン自体忘れれているかも

知れませんので、少しおさらいです。

サブプライムローンとは、低所得者でも持ち家を

買えるように本来であればローンに通らないような

人にもローンを通してしまうローンです。

なぜ、低所得者でもローンを通していたかと言うと

アメリカの住宅価格は今まで暴落したことがないと言う

神話がありました。


ローンで購入して、家を転売してもっと大きな家を

買う、なんてことも当たり前のようにできていたようです。

ひどい場合は、無職でも住宅ローンが利用できたようです。

ちょうど、日本のバブルのような状態がアメリカで進行していました。

日本のバブル崩壊は、あくまで日本だけの話しで、

日本のバブルがはじけても欧米は痛くもかゆくもあありませんでした。


しかし、サブプライムローンの問題は、これをジャンク債として

扱わずに格付け会社が優良債として格付けしていたことです。

サブプライムローンと、他の債権を、細切れにして

商品として売ると言うことをしていました。

一般的に、投資の場面では分散投資と言うのが

リスク回避の面からは望ましいと言われています。


サブプライムローンは、通常の住宅ローンと比べて

与信能力が低いので危険だけど、住宅価格は上がり続けるし、

他の債権とミックスしているから安全だ、という理屈です。

一見すると正しそうですが、これはすごく危険と言うか、

危険を撒き散らしているようなものです。

実際、サブプライムローンのデフォルトが相次ぐと、

それが含まれている金融商品の価値は暴落します。

しかも細切れにして世界中に撒き散らしているので、

どの商品がどれだけ危険なのか誰も分からないような状態になりました。

これが日本のバブルとは異なる点で、金融危機が

アメリカだけでなく世界中に広がった原因です。


本編は、サブプライムローンにより滅びて行く

投資銀行と、そのあおりを受けて被害を一般の

アメリカ企業の危機について2本柱で進んで行きます。

サブプライムローンのどさくさにまぎれて、アメリカの

宝とも言える企業を日本のハゲタカが買収しようと

目論みます。

結末については、ぜひご自身で読んでみてください。


6年前に経験した金融危機・恐慌ですが、世界経済は

そこから回復しようとしています。

アメリカのダウは、史上最高値付近ですね。

しかし、銀行を縛るためのボルカ―ルールは

完全適用になっていません。

中国のシャドーバンキングや中東情勢・欧州の債務問題

新興国の失速等、決して楽観はできないような気がします。

歴史の教訓が活かされているのか、それとも同じような

失敗を何度も繰り返すのか、現在はその岐路に

立っているのかもしれません。

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