農業のこれから

こんにちは

おおきまちの司法書士です。

1月ももう下旬になりました。

相変わらず1ヶ月があっという間です。


今回のおすすめの本はいつもとは違うジャンルのものです。

TPPについては少しずつ話が進んでいるようですが、

日本は農産物5品目については関税維持をしようとしていますが、

他の国からすればTPPの趣旨に照らすと例外規定を設けることに

ついてはすんなり受け入れられません。

逆に、他の国にとっては日本車について関税撤廃は脅威でしょうけど。



この作品はTPPについて真正面から書いたものではありませんが、

農業のこれからについて考えさせられます。

地球規模での異常気象で、干ばつによって農作物が収穫できない、なんてことも

頻繁に発生しています。


そんな中で、アメリカは遺伝子組み換えの農作物について

研究を進めているようです。

本作で出て来る農薬がなくても害虫がつかない作物、砂漠でも枯れない作物・・・

これって、人が食べても大丈夫なんでしょうか?

すごい疑問に思いました。


話の最初の段階で、農薬を散布するためのラジコン飛行機が人に

突っ込むと言うところから始まります。

当然ながら、農薬=毒ではありません。

適正に使えば、人体に影響なく安全な農作物を作ることができると思います。

ただ、人体に影響がなくともミツバチには影響があるようで、

ある種の農薬を使用すると、その周りのミツバチが死んでしまうと言う

話が出てきます。

農薬の使用によって周りの生態系に影響を与えてしまうと言うのは

普通にあり得る話ですが、これは養蜂家が農家や農薬メーカーに

苦情を出さないと分からないし、そもそも因果関係の説明が難しいです。


作品では野菜工場についても話が出てきます。簡単に言うと、

特殊なLEDライトを当てて養分を溶かした水を供給し、

土がない状態でも育つようにする仕組みですが、

これも人体への影響となると今すぐでなくても

将来的には何らかの影響がありそうです。

今すぐ人体への影響があるかどうかわからない、と言う点が

また難しい問題だと思います。


人口が爆発的に増加し続ける昨今、将来的には食料と水は

政治交渉の武器になると思います。

自国の要求を他国に飲ますために、食料の輸出量の調整する

なんてこともまったくあり得ない話ではないです。

日本も国内の食料自給率をあげる必要があるとは思うのですが、

アメリカのように農家もどんどん大規模して広大な土地を

耕作するようになって行くんでしょうか。

そんな農業の、これからについて考えさせられる作品です。

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