こんにちは
おおきまちの司法書士です。
気づけば、あっと言う間に8月です。
梅雨もいつの間に明けていました。
今年は、最高35℃超えをしている日が多い気がします。
日中の車内はサウナみたいですね。
仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン
横田 増生
今回は、久々におすすめの本の紹介です。
本は読んでいるのですが、おすすめしたい本が多くて
どれからにしようか悩みます。
ネット通販市場が急速に拡大し、宅配業者が扱う
件数は爆発的に増えたようです。
また、特に都心部では日中不在の世帯が増えて、
不在率は20%とも言われています。
日中の不在率は地域によってばらつきがあるでしょうが、
2割不在と言うことは2割は再配達となっています。
当然ですが、いったん持ち帰ってまた持ってきてもらうこと
になります。
この本では、再配達についても少し触れていますが、
それよりは各社の特色と宅配業の過酷さが記述されています。
作者が某大手宅配業者の倉庫にアルバイトとして潜入取材した
部分もあり、体験した内容が細かく描かれています。
サブタイトルにもあるように、VSアマゾンとあります。
最近は、アマゾンはなんでも送料無料はしていないようですが、
送料無料にできるのは、宅配業者に非常に安いコストで宅配
させているからでした。
数年前、佐川がほぼすべて請け負っていたようでしたが、
佐川がアマゾンと手を切ったことは一時話題になりました。
今は、ヤマトがメインで、日本郵便がたまにポスト投函
しているようです。
利用者側としては、送料無料はありがたいですが、
送料は正当な対価なので利用者が負担すべきもの
だと思います。
本のスタイルは、取材したものをまとめたノンフィクションに
なっています。
大手3社の、かなり昔の話が書かれていたりと、「小さい頃
に、そういえばそんな事件があったかも」と言うものも
載っています。
読みやすいので、すぐに読めます。しかし、業界の内情に
ついて細かく書かれているので興味深い本です。
再配達については、国土交通省が、面白い調査をしています。
http://www.mlit.go.jp/common/001102289.pdf
再配達によって、年間で9万人分の労働力が無駄に
なっているとのことです。
そのほか、ガソリン代や自動車の不要な摩耗も含めると
経済的な損失は大きいです。
最近、東京の方では、駅に受取のロッカーが設置されている
ところがあるようです。
最寄りのコンビニでも受取れるようになりました。
コンビニ受取がもっと一般的になると、再配達のロスは
減っていくのですが、その分コンビニで保管しないと
いけない荷物が多くなって、置き場所をどうするのかと
言う懸念はありますが、それは今後考えて行くのでしょう。