ダウ平均が2万ドル突破

こんにちは

おおきまちの司法書士です。


1月ももう終わろうとしています。

1月は、例年は比較的暇な時期ですが、今年はなぜか

立て込んでました。

ブログの更新も最近は遅れがちになっています。



今回は、経済の話を思いつくままに書いていきます。

先日、米のダウ平均株価が2万ドル突破とのニュースが

ありました。

たしか、テレビではニュース速報が流れていたと思います。

ダウ平均は、1999年と比較して倍になったそうです。

時価総額の高いIT企業が多く入り、平均値を上げているんですね。

株式市場は景気の先行指標と言われていますが、それほど

楽観的にいられるのか、とても疑問です。


トランプが大統領に就任して

公共事業が始まる・・・
製造業が復活する・・・
失われた雇用が戻って来る・・・

様々な期待があって株価は上昇しているみたいですが、

実際に政権が始動してしていることと言えば、保護主義と

排他的な政策ばかりです。

歴史の教訓から顧みると、保護主義(ブロック経済)は

他国に悪影響を及ぼします。

また、その政策を採用している国自体でも貿易が細ります。


過去の大戦の要因の一つとして、保護主義があります。

自国を守るために、と言う主張は耳障りがとても良いです。

この指導者なら、自分たちの窮状を何とかしてくれるかも、と

思いたくなります。

グローバル化の反作用として、内向きな政策が米だけでなく

欧州でも人気を博しています。

移民・難民の締め出し、外国企業の締め出し、他の宗教への不寛容は

熱病のように民衆を熱狂させています。

ただ、それが行き過ぎるとどのような結果になるかについて、

過去の教訓から何も学んでないんですね。


最近、「ナショナリズムという迷宮」と言う本を読みましたが

(こちらの書籍は、また後日紹介できればと思います。)

ナショナリズムを支持する層は中間層で、一番人口比率が厚い

層らしいです。

しかし、ナショナリズムやファシズムでは支持していた

民衆に過酷な政策を取るようになると言うのは皮肉ですね。


トランプ大統領を支持しているのは、白人だけでなく

低所得者層も多いと言われていますが、支持していた民衆に

とって有利な政策をとってくれるとは限らないのです。

政権発足当初は公約を守るべく、ある程度頑張るでしょうが、

4年後に格差は今以上に開いているような気がします。

現政権の閣僚は、富裕層が多いし、庶民の感覚に寄り添う

ことは難しいのではないでしょうか。


実際、トランプ政権は規制緩和をして経済活動の障壁を

できるだけ取り除く方向で考えています。

規制緩和→競争激化→勝ち組と負け組の発生→格差の拡大

ちょっと考えただけでも、なんとなく予想がつきます。


日本でも小泉政権の時に新自由主義的な政策が多く取られ、

非正規雇用の割合が増加して格差は拡大しました。

資本主義がうまく行かなくなって昔は社会主義に行った国も

ありますが、現在は純粋な社会主義を採用している国は皆無

です。

ここ数年世界中で低成長状態に陥り、資本主義の限界がまた

言われ始めていますが、その解決として、経済が成長し続け

なければならないと言うところから一歩引いてみることが

必要だと思います。

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